虹色のロールスロイス

「いつか俺はジョンレノンが乗ってたあの虹色のロールスロイスに乗ってやる!」

高校時代の私は愚かだ。上記の台詞を吐ける痛い系男子だった。付け加えると今もあまり愚かは変わラズ。

本当に、All my lovingで世界は救えるんだ!ありったけの愛、君に送るね!なんて思っていました。

虹色のロールスロイスとはジョンレノンが乗っていた車である。ファントムVというモデルの車をカスタムした派手な車。

ここでこの車についての嘘みたいな本当の事実を一つ。

バックシート部分がダブルベット、になっている事。最高じゃないですか?

これを写真で見た時。本当に頭イってしまった人(天才)はとんでもない発想と思想の元、日々の生活を送っているのだなぁと思った。

車中泊など車が流通し始めた当初からあるんだろうけど感受性が豊かな僕は甚くその点に感激した。ダブルなのもいい。愛だ。平和だ。素晴らしい。

今この文章を書きながらサージェント何とかペッパーズ何ちゃらクラブのアルバムを聞いている。目覚まし音が鳴る。ポールが歌い出す。ジョンレノンがコーラスする。クラシックする。

30歳になって、このアルバムを聴いて、虹色のロールスロイスの写真を見返して気がついた。

「LSDのヤリ過ぎは良くない。ポールという巨大がこの作品を傑作にしているに違いない。」

「コノ車ヨクミタラ世間一般的ニ云ウト、虹色ヂャナクテ、黄色ジャン。」

真面目に真髄に、自分の好きなあの頃のオールドを大切に。とても大事な事をポールに気づかされる朝。加藤和彦とユーミンの黄色いロールスロイスって曲ジョンレノンのこと歌ってたのね。

僕「よし。明日からバンド組もう!」

君「バンド名何?」

僕「”愚変わラズ”にしたい。」

君「30歳になって何やってんの君(苦笑)。」

君「その愚変わラズは何を唄うんだい?」

僕「どストレートに戦争反対と愛を歌うんだ。」

芸術映画なんて流行らない。向き合うと死にたくなる。

どストレートがいいんだよ。あの頃の自分に伝えたい。

けど頑張って完成させます。あの頃の自分に宛てて。

R4.9.16 SHOHEI KURUMAI.